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神津島『25日様』とは...? ~海を見てはいけない、夜に出歩いてはいけない日~

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神津島『25日様』とは...?
海を見てはいけない、夜に出歩いてはいけない日

「神津島『25日様』とは...? 海を見てはいけない、夜に出歩いてはいけない日」

2024/10/10

目次

    はじめに

    神津島に伝わる神事『25日様』

    神津島に訪れる人々の間で「25日様」という名前を耳にしたことがあるかもしれませんが、この風習は古くから島に根付く独自の信仰に由来しており、毎年、旧暦1月24日の夜に「25日様」という上陸された神を村内の猿田彦神=道祖神をご案内し拝礼して回るという厳粛な神事です。神津島は、東京都心から南に位置し、豊かな自然と独特の文化を育んできました。その中で、25日様は島の人々の生活と深く結びつき、特に航海の安全や豊作を祈るための重要な存在とされています。

    神津島では、島の生活や自然と調和しながら神を敬う風習が長年続いてきました。25日様の祭りは、神津島の島民が神々とのつながりを大切にしている象徴とも言えるでしょう。多くの地域に見られるように、神津島でも自然崇拝や祖先を敬う風習が根強く残っており、その中で25日様は特別な役割を担っています。

    ただ、猿田彦神は、天狗の元祖と言われてしまう容姿で、『その容姿にコンプレックスを持っており、素顔を見てしまった者を、身に着けていた「釜」を被せてとりついて殺してしまう。』というお話しもあるので、島内を拝礼している間に人に見られてはいけない、人が猿田彦神を見てはいけない、ということが、夜に出歩いてはいけない、出歩くと祟りにあう、殺されるなどに変化していったと思われます。

    ↑↑↑ 引用元::http://ameblo.jp/tenjousan/entry-12135116504.html ↑↑↑

    25日様の信仰は、特に海に生きる人々にとって重要です。神津島は島であり、多くの島民はかつて漁業を生業にしていました。海の恵みを得るためには、天候や航海の安全が欠かせません。そのため、25日様に祈りを捧げることで、海が穏やかであることや船の安全を願うのです。この信仰は代々受け継がれ、現在でも神津島の文化として残っています。

    また、25日様はただの信仰対象にとどまらず、島全体が一体となって神に感謝し、敬意を表する時間でもあります。神津島においては、自然の力と人々の暮らしが密接に関わりあっており、そうした背景が25日様の風習を育んできたのです。この風習に触れることで、島の歴史や文化、そして自然との調和を感じ取ることができるでしょう。

    神津島の25日様とは何か

    海を見るのも控える日

    二十五日様とは旧暦の1月24日~25日に島へやってくる、決して見てはいけない神様です。

    神津島に古くから伝わるこの「25日様」の祭祀は、毎年旧暦1月24日から25日にかけて行われ、島全体がその神聖な行事に参加します。祭りの中心には島民が自然に対する畏敬の念や、先祖から受け継がれてきた伝統を重んじる姿が見られます。

    25日様は、航海の安全や豊作、そして島全体の平穏を願うための信仰とされています。神津島は周囲を海に囲まれた島であり、海と共に暮らしてきた島民にとって、航海の無事や漁業の成功は何よりも重要な要素でした。そのため、神聖な日とされる旧暦1月25日を中心に、神に祈りを捧げ、豊穣や安全を願う祭りが続いてきました。この風習は、自然と共存し、命を支える海や土地に感謝する島民の生活と密接に結びついています。

    25日様の祭りは、神津島に伝わる道祖神信仰とも深く関係しています。道祖神は日本各地に見られる神々であり、旅の安全や悪霊からの守護を司る存在として知られています。神津島でも道祖神は非常に重要な存在とされ、25日様の信仰はこの道祖神信仰の一環として位置づけられています。島の入口や集落の境界などには、道祖神が祀られており、これらの神々が島全体を守っているという信仰が根強く残っています。

    特に旧暦1月24日、25日に行われる祭祀では、神聖な儀式が行われ、島民たちはその場で神に感謝の意を表します。この時期、島全体が厳粛な雰囲気に包まれ、神に捧げられる歌や舞が奉納されるなど、伝統的な儀式が次々と行われます。この神事に参加することは、島民にとって大切な年中行事であり、島の文化や歴史を次世代に引き継ぐ重要な役割を担っています。

    ~三夜待ち~

    旧暦1月24日と25日は、25日様が島に訪れる日とされています。

    島民はその前日、旧暦1月23日に、25日様に備えるため各家庭で餅や団子を支度して宴会を催し、夜中まで飲んだり騒いだりして過ごすそうです。これが「三夜待ち」と呼ばれる行事です。

    昔から島民は25日様の期間は仕事も休まなければなりません。商店なども早じまいします。仕事を休んでる間、島民はひっそりと家の中で過ごします。旧暦1月24日は島民は午後3時頃には雨戸を閉めて夕食も早々に済ませて光が表に出ないように電気も灯さず床につきます。日中に海や山、畑に行ったり、夜間に外出したりすると凶事が起こると恐れられており、 海を見るのも控えます。

    もしも夜、出歩いて25日様に見られたり、声をかけられたりしたら・・・目がつぶれるとか、死んでしまうとまで言われています...。怖

    26日は、「子だまり」といい、こども達は前日、前々日に引き続き早く就寝しなければならない日です。一方、大人たちは多少の動きをしても差し支えないとされています。

    また、25日様の風習は、島外から訪れる人々にとっても、神津島の特有の文化や歴史を体感できる貴重な機会です。道祖神信仰と25日様の祭祀は、自然を尊重し、神々への感謝を捧げることを大切にする神津島の文化の象徴であり、その奥深い歴史に触れることで、島全体が持つ独特の魅力を感じ取ることができるでしょう。この風習は、これからも島民によって大切に受け継がれていくに違いありません。

    現在も旧暦で行われているのは神津島だけで、旧暦1月23日~26日までの4日間がその期間とされており

    2025年の旧暦1月24日は2月20日(金)にあたります!

     ↓↓↓ 下記サイト参照 ↓↓↓

    25日様の伝説とその歴史的背景

    怨霊伝説

    神津島に伝わる「25日様」の風習は、旧暦に基づいて行われてきたものであり、島の生活や仕事のリズムと深く関わっています。この祭祀は、かつての神津島において、自然と共に生きるための重要な節目として大切にされてきました。特に、漁業が中心的な生業であった神津島では、海の恵みを守る神として25日様を崇拝し、祭りを通じて神々への感謝と祈りを捧げることが島民の生活に大きな影響を与えていました。

    神事では、日没後の闇夜に宮司他の神職が集まり、一同でイボジリ(いもじり)という、竹で作 った飾りをお供えした物忌奈命神社境内各所で拝礼したのち、前浜港の龍神宮前・汀に祭場を築いて拝礼します。その後、一同は村内の主要な道祖神を巡拝し解散するが、途中誰かに会わないようにすることと無言を通すこと、振り返らないことを厳格に守らなければならない、とされています。

    さらに、25日様にはいくつかの伝説が伝わっており、その中には怨霊信仰にまつわる話もあります。古来より日本各地には怨霊や災いを避けるために神々を祭り、供養する風習があり、神津島も例外ではありません。特に海での災難や不幸が続いた時期には、怨霊が関与していると信じられ、そのため25日様に対して特別な供養や祈りが捧げられることがありました。このような信仰は、怨霊が神に変わり、人々を守る存在として転じるという日本独特の宗教的な背景に基づいており、神津島でもこうした考えが根付いています。

    ただし、神事に於ける物忌を徹底するための怨霊伝説が独り歩きしているともいわれています。

    神事と島民の関わり

    島の重要な守護神『25日様』

    神津島において、25日様に対する島民の敬意と信仰心は非常に強く、現在でもこの風習が大切に守られています。島民たちは、25日様を通じて自然への感謝と共に、神々とのつながりを深めるための時間を過ごします。この神事は単なる行事ではなく、島全体の生活リズムや文化の根幹を成すものであり、島民が一丸となって祈りを捧げることで、地域の一体感も強まります。

    特に、子供たちや若者たちにとって、25日様の風習は重要な文化的遺産として受け継がれています。子供たちは地域の大人たちと共に神事に参加し、祖先から受け継がれてきた伝統を体験します。島の学校では、このような伝統行事が島の歴史や文化を学ぶ一環として大切に扱われており、若い世代がこれらの風習を通じて地域社会に根ざした価値観を身につけていくのです。実際、神事の際には、子供たちが参加する歌や踊りが奉納され、未来の島を担う若者たちが神々との絆を感じながら成長する姿が見られます。

    25日様の風習は、猿田彦大神や道祖神信仰とも関連しています。猿田彦大神は、日本の神話に登場する道案内の神であり、旅や移動における安全を守る存在として知られています。神津島の島民にとって、猿田彦大神は航海の安全や日常の移動の守護神として信仰されており、その存在は25日様の祭祀と密接に結びついています。島民たちは、神事の際に猿田彦大神に祈りを捧げ、日々の安全と無事を願います。この神を通じて、島民は神々の守護を受け、島全体の安全が確保されると信じられています。

    さらに、神津島では道祖神信仰も根強く残っています。道祖神は日本各地で見られる神であり、集落の境界や村の入口に祀られることが多い神々です。神津島では、道祖神が悪霊や災厄から集落を守るとされており、25日様の信仰と共に島の重要な守護神として信仰されてきました。特に、島の入り口に祀られた道祖神は、外部からの災厄を防ぎ、島全体を守る役割を担っていると考えられています。

    このように、25日様に対する信仰心は島民の日常生活に根付いており、世代を超えて受け継がれています。猿田彦大神や道祖神といった神々への祈りと共に、島民たちは自然や神々への敬意を表し、島全体の繁栄と安全を願う風習を守り続けているのです。

    25日様にまつわる伝説と神話

    伝説を3つご紹介!!

    神津島には、古くから猿田彦神にまつわる伝説や地獄に関連する神話が伝えられています。猿田彦神は、日本神話における道案内の神として知られ、神津島においてもその存在が深く信仰されています。島民は、猿田彦神を島の守護神とし、特に航海の安全や島を外部からの脅威から守る役割を期待してきました。伝説によれば、『猿田彦神は島の隅々まで見守り、島に悪霊や災いが近づかないように導いている』とされています。

    この伝説には、神津島の自然と神々がどれほど密接に結びついているかを示すエピソードが多く含まれています。島民は、特に猿田彦神が見守る道や境内での拝礼を通じて、日常の安全を願い続けてきました。猿田彦神の祭りや神事では、神津島の各地にある神社や境内が神聖な場所とされ、島民が集まり祈りを捧げる姿が見られます。この伝統は現在も続いており、訪れる人々にもその風習が共有されることがあります。

    さらに、25日様に関連する神社や境内での拝礼は、島民にとって神聖な儀式の一環です。神社の境内には、猿田彦神を祀る社が設けられており、島民は日々の安全や航海の無事を祈ります。特に、神事が行われる際には、神社に集まる島民が共に拝礼し、神々への感謝と祈りを捧げます。神津島において、これらの神社や境内は特別な場所とされ、地域全体の信仰心が強く反映されています。

    このように、神津島に伝わる神話は、島民の生活に密接に結びついており、25日様の風習と共に大切に守られてきました。

    伝説①

    25日様にまつわる伝説には、海で命を落とした漁師たちの霊が神格化され、島全体を守護する存在になったという話も伝わっています。特に災害が続いた時期や豊漁が望まれた時期には、25日様に対する祈りが一層強まり、島民全体で神事が厳粛に行われることが多かったとされています。怨霊信仰と結びついたこれらの伝説は、神津島における25日様の信仰をより強固なものにし、島の文化の中に深く根付かせました。

    伝説②

    海難法師の事の起こりは江戸時代、寛永5年のことである。豊島忠松(とよしまただまつ、豊島作十郎。)という悪代官(八丈島代官)が島民たちを苦しめて、憎まれていたという。そこで島の人々は忠松を殺すために、わざと海が荒れる日を選んで島巡りをするように勧めたのである。まんまと罠にはまった忠松は、言われた通りに海に出て波に呑まれて死んでしまった。それ以来、毎年旧暦の1月24日になると、島民たちに騙されたことを怨む忠松の霊が、海難法師となって島々を巡るのだという。
     別伝では代官を殺そうとしたまでは同じだが、村の若者25人が暴風雨の夜にそれを決行し、船で逃亡した。しかし、かくまってくれる島や村はなく、さまよった挙句、1月24日に海難事故で全員が死亡した。村人に裏切られ、この世に恨みを残して死んだ怨霊が島々を巡るという顛末になっている。この25人の霊は日忌様(ひいみさま)と呼ばれ、伝承の発祥地とされる伊豆大島の泉津地区にはこの日忌様の祠が祀られている。

    引用元:http://h30koushou.sblo.jp/article/185637046.html

    伝説③

    また、神津島には「地獄」にまつわる神話も伝わっています。島の特定の場所が「地獄の入口」とされており、そこから怨霊が上陸するという言い伝えがあります。特に災害や疫病が起こった際には、この怨霊が原因であるとされ、怨霊を鎮めるために特別な神事が行われてきました。島民は、島を怨霊から守るため、25日様の神事の際に特別な供養を行い、悪霊を退ける儀式を行います。このような儀式は、神津島の古くからの宗教的な信仰に根差しており、島全体が一体となって災いを防ぐための重要な行事となっています。

    怨霊が上陸するとされる場所には、島民が長年にわたって行ってきた神事があり、その地域では厳粛な儀式が毎年行われます。この儀式では、神官が島を巡り、怨霊を追い払うための祈りや舞を奉納します。特に25日様の期間中は、島民全員が協力して神事を行い、島全体の安全と平穏を祈ります。こうした伝統行事は、災厄を回避し、島の繁栄を願う大切なものとして受け継がれています。

    25日様の現在と観光スポット

    神事が行われる物忌奈命神社へ

    神津島では、古くからの風習である25日様が現在でも大切に守られており、その伝統は島民の日常生活に深く根付いています。特に旧暦1月24日から25日にかけて行われる祭祀は、神津島の文化の象徴とも言える存在です。観光で訪れる人々も、島全体に漂う厳かな空気の中で、25日様に対する島民の深い敬意と信仰心を感じ取ることができます。

    島内の観光スポットの中でも、特に25日様に関連する神事が行われる場所として知られているのが、『物忌奈命神社』です。現在、25日様の風習は島内の観光スポットにもその影響を残しており、特に神社や神事が行われる場所では、静かな祈りの時間が今も守られています。例えば、島の主要な神社の一つである物忌奈命神社は、25日様に関連する神事が行われる場所として知られ、島民だけでなく観光客もその厳粛な雰囲気に触れることができます。神社の境内には、長い年月をかけて築かれた歴史と自然が調和しており、そこに足を運ぶことで神津島の風習を身近に感じることができるでしょう。これらの場所は、神津島の自然と神聖な空気が一体となった静寂の中で、神事が行われる特別な場所です。観光客は、このような場所を訪れることで、島の風習と歴史に触れ、日常の喧騒から離れた静かな時間を過ごすことができます。

    ↓↓↓ 物忌奈命神社 ↓↓↓ 

    観光協会や地元の人々は、25日様の風習を大切に守りながら、その魅力を伝えようと努力しています。特に観光シーズンには、島を訪れる人々に対して25日様の歴史や背景を解説するガイドツアーが行われることがあります。また、地元の祭りやイベントの際には、25日様に関する展示や資料が公開され、島の文化をより深く理解する機会が提供されています。こうした活動は、地元の人々が風習を大切にしつつ、外部からの訪問者にもその魅力を伝えたいという思いが反映されたものです。

    さらに、25日様にまつわる風習は、島内のいくつかの小さな集落でも守られており、それらの集落を巡ることも観光の楽しみの一つです。各集落には、独自の神事が行われる場所が点在しており、地元の人々が長年にわたって守り続けてきた神事が静かに行われています。観光で訪れる際には、こうした場所での静かな祈りの時間に立ち会うことができるかもしれません。

    神津島の風景と25日様の風習が見事に融合しているこの島には、自然と文化が共存する特別な魅力があります。神津島を訪れる際には、こうした神聖な場所を巡り、島民が大切にしてきた信仰心と自然の調和を感じ取ることができるでしょう。

    まとめ

    長い歴史を通じて島の文化と生活に深く根付いた風習「25日様」

    神津島における「25日様」は、長い歴史を通じて島の文化と生活に深く根付いた風習です。この信仰は、島民が自然に感謝し、神々との結びつきを大切にする心を象徴しています。毎年旧暦1月24日から25日にかけて行われるこの祭事は、単なる年中行事ではなく、島民にとって精神的な柱となっており、代々受け継がれてきました。この風習は、島の独自性を形成する重要な要素であり、神津島のアイデンティティを支えるものです。

    島外から訪れる観光客にとっても、25日様は特別な体験を提供します。観光客は、島の風習に触れ、島全体が神聖な時間を過ごす様子を間近で感じることができます。特に、25日様の静かな神事や祭事に参加することで、島の深い信仰心と自然との調和を体感する貴重な機会となるでしょう。観光が目的で訪れたとしても、この祭事を通じて得られる文化的・精神的な経験は、訪問者にとって忘れられないものになるはずです。

    神津島の観光業は、こうした島の文化を大切にしながら、外部からの訪問者にその魅力を伝える努力を続けています。25日様の期間中は、観光施設や島内の一部のスポットが休業や閉鎖されることもありますが、それはこの風習が持つ神聖さを保つためです。観光客はその静寂を尊重しながら、島の風習を共に感じ取ることで、より深い文化的な交流が生まれます。

    今後も25日様の風習は、神津島の文化遺産として大切に守られ、次世代へと継承されていくことでしょう。島民にとっては、日常の一部でありながら、特別な時間でもあります。この伝統は、神津島の自然環境と調和しながら続いていくものであり、その価値はますます高まっていくと考えられます。

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